奥ゆかしすぎるメモ

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みなさん、記憶力に自信、ありますか?全く自信のない ますです。

年々忘れっぽくなったなぁと思うのですが、この忘れるという行為も人間に備わった大切な機能だと知っているだろうか。

 

私たちは視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚などの五感から、多すぎるほど日々、いや一瞬一瞬情報を取り入れている。私たちが日常生活を送る際、脳が取り扱っている情報量は毎秒10億ビットにも達すると言われているそうだ。(10億ビットと言われても正直何が何だか想像もつかないが。)それらの情報を脳は常に精査し取捨選択している。つまり必要のない情報を我々は捨て生きている。悲しいこと、辛いことは早く忘れてしまいたい。もしこれらの記憶を忘れることができなければ、どれだけ苦しい人生だろう。

 

人にとって忘れることも生きていくために大切な行為だということがわかっていただけただろう。それでも忘れてはいけないこともたくさんある。忘れないために人は繰り返し学んだり、記憶に残すために必要な事はメモに残したりするのだ。

 

私はメモは手書き派だ。理由は手軽だから。でも現代では紙とペンよりも身近にあるのはスマホなのかもしれない。

実際、私もテレビを見ていて気になったことを書き残そうとしても手近に紙がなく、スマホに記録しておくこともある。

音声で記録するという人もいるだろう。

メモの仕方も日々進化し、多様化している。

 

そういえば、ある日世にも不思議なメモを見た。

いたって普通の紙のメモ。

 

でもまさか、そんなところにメモがあるなんて…。

 

 

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「とぐ事」

 

…。

 

書いた犯人は母。そこへ忍ばせたのも母。

なぜだ。母よ。

 

 

そこにメモを置く意味はあるのかい?

 

せめて気がつくところに置いてほしい。

そんな奥ゆかしさは、メモには似合わない…。

メモのあるべき所はもっと人の目につく場所のはずだ。

そう、君は、メモはもっと前に出るべき存在のはずだーーー。

 

食卓だったり、冷蔵庫に貼られるべきだろう?普通に考えて。

本来の役目、適材適所ってやつ。

そもそも、炊飯器の中の研がれていない米を見た時点で、「米を研がなきゃな」って、気がつくだろう?

 

汚い字で走り書き、後から読めないメモも時にはある。

急いで買い物メモを持ってくるのを忘れて出かけてしまう時もあるだろう。

メモを書くという行為をした時点で、本人の記憶には残っているかもしれない。

 

冒頭に述べたように人は忘れる生き物だ。だからこそ忘れてしまわないようにとメモを残す。

せめてメモは気がつくところに…。

多様化したメモも、進化したメモも、気がつかなければ意味はないのだ。