朝はパーン。パン、パ、パーン。
夜もパーン。パン、パ、パーン。
サンドウィッチマンのネタが離れません。
朝食はごはん派 ます です。
日曜日、お昼は簡単に済ませようと、近所のパン屋さんに行きました。
甘いパンよりお惣菜系パンの方が好みです。
陳列されたパン達を眺めます。
もう12時近くだったので、バリエーションは残念ながら少なめ。いや、残り物には福がある。
サンドウィッチの4種盛り。残ってた。これ、いつも買います。
あんぱん。これもいつも買います。母用。私っていい娘よね。って勝手に思います。
塩パン。好きです。買います。
カレーチーズパン。あってもいいかな。買います。
チョコパンマン。著作権は大丈夫?僕の顔をお食べ。いりません。
雪だるまパン。
雪だるまパン???
季節限定商品のようです。
チョコとカスタードが入っているようです。
普段なら確実にスルーするところです。
しかし、なかなか凛々しい顔の雪だるま。やる気みなぎってます。
「お前、見ない顔だな。どこ中出身だ?」
「1年はチョコ中で2年の時にカスタード中に転校しました。」
「チョコ中だって?本当にチョコ入ってんのか?ハバネロでも仕込んでるんじゃねーのか?チョコ中なら、あれだ。チョコパンマン先輩のこと知ってるだろ?知ってるか?チョコパンマン先輩があのアン◯ンマンの親戚なの。はとこのいとこの婆ちゃんが…」
「あ、はい、チョコパンマン先輩ですね、同じ職場で後輩っす。」
「マジ…ですか。」
仕方ねえ、買ってやろうじゃねーかと雪だるまパンを購入。
そういえばなんとなく、お店のパンのラインナップに変化を感じたのです。
レジに並ぶと、見たことのない店員さん。
清潔感、ヨシ。
声のトーン、ヨシ。
笑顔ヨシ。
3ヨシな女性が「いらっしゃいませ。」と微笑みを浮かべています。『しあわせのパン屋』という映画があったなら、キャストに選ばれること間違いなし。役名は、三好サチ(ミヨシ サチ)。脇役だが、このお店の雰囲気を作り出す大事な役目。ちなみに大泉洋主演の「しあわせのパン」とは関係はない。
思い返せば、このお店、上記の三拍子(3ヨシ)が揃った店員さんが今までいなかった気がする。
愛想がなかったり。
なぜかユニフォームは汚れ、だらしなかったり。
無駄に濃い化粧だったり。
化粧が濃くて何が悪いの?そう思う人もいるかもしれません。
個性は大事です。個を尊重する世の中に、なってはきているけれど、外見だけの個性ではなく滲みでる内面の個性もあるのです。いや、そっちの方が大事なのです。
ちょっと目を閉じて想像してみてください。あ、閉じたらこの話、読めないや。
あなたは、休日ゆっくりと目を覚ました。外はよく晴れている。今日のお昼はパンを食べようか。近くのパン屋に足を運んだ。店の前からは焼きたてのパンの香り。お気に入りのパンはあるかな?期待を胸に、店のドアを開けた。
「いらっしゃいませ〜」
はい!カーット!
ここであなたが幸せを感じるのは、微笑みを浮かべた『3ヨシ店員(三好サチ)さん』か、ぶっきらぼうに「いらっしゃいませ」と仕事だから仕方なく言っている『3ナシ店員さん』どちらでしょうか?
パン屋さんにいてほしいパン屋の店員を演じる。そうすることでお客さんは「しあわせのパン屋」という物語の中に入り込んだような気持ちでパンを買うことができる。
現実に戻って言うが、私の通うそのパン屋さんは美味しいパン屋なだけに、店員さんが残念な人たちだと感じてたのだ。今までは。
お客さんに好かれる店員は、お店の中で自分のアイデアを出したとしたら、職場の人達にそのアイデアを受け入れられやすいだろう。3ナシ店員よりも確実に。お客さんに好かれる店員は、お客さんを招く。職場の人も感じているはずだから。
このパン屋のパンのラインナップが変化したのは、もしかしたら彼女の力。
やる気のみなぎった顔の雪だるまパンを頬ばりながらそんなことを思った。
んっ!ハ、ハバネロ⁈