映画と映画館への思いをただ語ってみる

共通の趣味を持つ友人というのはいいものだ。

例えば私の場合映画館に一緒行く、元同じ職場の先輩(女性、ひとまわりほど年上)がいる。3〜4か月に1度のペースで、互いの都合のいい日を設定し映画を観に行き、その後ランチもしくはディナーという流れだ。(ディナーと言っても簡単にラーメンなどで済ませることもある)

半年も連絡を取っていないと、「そろそろ映画でも一緒に観に行こう」という気になる。

お互いが、テレビドラマよりも映画派という点も共通なので、映画館に誘いやすい。

大きめの映画館でもミニシアターでもいいし、お互い映画のジャンルもあまり問わない。

 

映画はDVDでレンタルという人もいるだろう。

映画館だとちょっと今のシーン、見逃したから巻き戻して!などとできないから、見る方も真剣勝負だ。

上映時間2時間前後。この時に集中する。

その行為も特別な感じだ。

 

映画は1人で観る派の人もいるだろう。

映画は感情を揺さぶるものだから、映画館で暗く大きなスクリーンを前に、ストーリー、演技、セリフ、音楽…どれか一つでもグサっと心に刺ってしまったならば、抑えられず涙を流してしまうこともある。

誰かと一緒の場合、それが心許せる相手でなければ居心地も悪く、折角の映画も集中できないかもしれない。互いを気にせず、己の感情に素直になれる相手。

そう考えると映画館に一緒にいける仲というのは実は結構特別なのかもしれない。

 

冒頭で話た先輩はなかなかのツワモノだ。

映画の始まりで居眠りしてたりする。

己の本能のままに行動している。

先輩の映画館とのフランクな付き合い方を見ていると、自分はまだまだだとレベルの差を感じさせる。

 

さて、もう1人、映画館に一緒に行ける友人がいるが、こちらの友人と一緒に映画に行く場合は、映画館が暗闇だからといって、そうそう感情あらわにし、泣いたり笑ったりできない。

以前私が「新ゴジラ、まだ観ていない」と言ったら、友人は3度目の映画館での鑑賞になるのに付き合ってくれた。

その友人曰く

こういう文化的な作品に対しては敬意を払ってお金を出すべきだ。

 

この友人の隣で映画を観たならば、下手な感想は言えない。

いつにも増して真剣勝負で映画鑑賞する事になる。

 

結局なんだかんだ言って映画館が好きだ。

それと演劇も好きだ。映画館とはまた違う生の演技の緊張感。それとライブも。

全てを楽しむ時間はなかなか取れないのだが久々に映画館に行きたいなぁと感じた。