同じ北海道でも違う方言

女子カーリング日本代表の北海道弁が可愛いと言われ、ちょっといい気になっている北海道民 ます です。

でもあの一躍有名になった「そだねー」という言い方、方言は『北見』の付近の方言なのでしょうね。

全国の皆さん、北見が北海道のどの辺りかわかりますか?北海道の撫でたくなるところの根元の付近、突起の手前です。突起の直前の返しのあたりは網走なのでそこまでいきません。わかりにくいですか?

ちなみに撫でたくなるところというヒントで、北海道の下側のなだらかな部分だと思った方は、猫好きとみました。残念ながらそこではありません。猫のように顎を撫でれば喜ぶと思ってるのでしょうか。

北海道のセンスはもう少し複雑です。これは北海道のゆるキャラが全然ゆるくないことからもわかっていただけるかと思うのですが、函館の『イカール星人』・夕張の『メロン熊』・北斗市の『ずーしーほっきー』。どれもこれもゆるさの欠片もない。キモかわと言われてますが、かわいさは感じられません。泣く子も泣きわめくほどです。ちなみに北海道弁で「ゆるくない」は「大変だ」「楽ではない」という意味です。ゆるくないキャラ=大変なキャラとなり、やはり北海道のゆるキャラはゆるキャラではなく、ゆるくないキャラなのです。あまのじゃくなセンスです。

で、北見の位置はわかりましたね。ここは素直に子供をいい子いい子って撫でるように撫でたあたりです。調子に乗って撫でまくると斜里(しゃり)町、羅臼(らうす)町の突起がグサっと刺さるのでご注意を。

ちなみに私の住む函館は太古の昔、北海道がまだ本州と陸続きだった頃、ぶちっと引きちぎれたところです。ジグソーパズルだったなら、青森と接しててもいいであろう形です。一個ピースをなくしてしまって諦めた結果こうなったに違いありません。

たまに函館の場所は吉高由里子がハイボールで「ウィー!」っとジョッキを持つように北海道を持った所だと思っている方がいますが、間違いです。そこはせたな町と八雲町。「またせたな!」と居酒屋の暖簾をひるがえし、ハイボールで「ウィー!」です。八雲町は吉高由里子の手の内に隠れ1週間中8日雲で隠れたかのようになったという逸話のある町です。覚えましたね。

はい、北海道はこのように広いのです。広すぎて、方言も違いが出ます。北見と函館は、ほぼ対角線上にあり道路上の距離にして570km。車で8時間以上かかります。そりゃあ方言の違いがあっておかしくありません。残念ながら北見のような「そだねー」はあまり使いません。

標準語:「そうだね

北見 :「そだねー

函館 :「んだっけさ」もしくは「んだね

 

函館弁、可愛げ、ナシ!

 

余談ですが、TVで青森の人が話している映像に、標準語が表記されてたりしますけどね、なんせ函館は青森と引きちぎられた片割れなので、青森の言葉、普通に理解できます。字幕いらず。ネイティブなのです。青森の人にすれば、青森だって津軽と南部じゃ言葉が違う!と言うかも知れませんが、その解説は青森の方へお任せしましょう。

いずれにせよ、太古の昔、北海道がついに本州と離れてしまった時、函館の祖先はこう言ったことでしょう。

やんや、はらだつ。わだれねっけさ。」(いやぁ、腹が立つ。渡れないじゃない)

まさがよ。わやだな。」(まさか。ひどいな。)

 北海道の方言の代表格と言われている「なまら」も函館ではそれほど使用頻度は多くありません。語尾に「べや」もあまり使われません。他の土地から来た方々を迎え入れるための演出です。きっと。なので演出の一つとしてしばらく「そだねー」をあえて使う北海道民は増えそうです。

 せばまだな!(それでは、またね!)

 

 ↓おさらいしてみましょう。(やじろべえの支点の部分は、えりも町です。)

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